信長、秀吉時代の日本人のすばらしさ・驚き 武士道および男色に驚嘆した宣教師たち

人生100年時代

 

第26回は、いったん離れていた日本人の素晴らしさの続きとして信長、秀吉らの安土桃山時代に来日した宣教師たちの日本人評について紹介いたします

第26回 日本人のすばらしさー8(安土桃山時代 宣教師たち)

武士道および男色に驚嘆した宣教師たち

フランシスコ・ザビエル、ルイス・フロイス、コスメ・デ・トーレス、バルタザール・ガゴ、

ガスパル・ヴィレラ

参照

ザビエル:聖フランシスコ・ザビエル全書簡 (東洋文庫)

フロイス:完訳フロイス日本史 全12巻セット (中公文庫)

カトリックの男子修道会であるイエズス会は、聖イグナチオ・デ・ロヨラ(1491~1556)を中心とする7人の同志によって設立され今もローマに総本部がある。
聖フランシスコ・ザビエル(1506~1552)は創立者の一人であり、1549年の来日と同時にはじめてキリスト教を伝えた。ついでガスパル・ヴィレラとルイス・フロイスがザビエルの後継者として京都に入った。当時の将軍足利義輝に京都での布教を許されたが、義輝が暗殺されたことで京都を追放され堺に逃れた。その後、フロイスは1668年に上洛した織田信長に謁見し、畿内での布教許可を得ることに成功した。

<日本人評>

[ザビエル他]

主に、武士階級について評されている

戦国時代特有の風習である武器所有、武術が巧みということを言っているが、特筆すべきは

礼儀正しく最も名誉を最も重んじると評されていることである。つまり武士道の源流は、源義経に始まるとされる(石平:日本の心をつくった12人 わが子に教えたい武士道精神(PHP新書))が、戦国時代に確立されているのである。

一方、キリスト教において重い罪とされていた同性愛又は男色が日本において公然と行われていたようである。

①この国の人びとは今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人びとは、異教徒のあいだでは見つけられない。

②彼らは親しみやすく、一般に善良で悪意がない。驚くほど名誉心の強い人びとで、他の何ものよりも名誉を重んじる。

③彼らの話し方はとても丁寧で、そのほとんどが悪気のない優しい人々である。彼らのほとんどが貧しい人々である。たとえ身分の高い人が貧しくても、身分の低い人に軽蔑はされない。

④彼らは博打などを決して行わない。とても不名誉なものとして認識されている。

⑤泥棒に対して厳しく対処し、彼らにとって盗むことは決して許しがたい行為とされている。

⑥彼らは妻を1人以上もたない。

⑦同性愛又は男色が日本において公然と行われている。

⑧人々の大半が読み書きの能力を備えている。

[フロイトの秀吉、信長評]

<秀吉評>

①優秀な武将で戦闘に熟練していたが、気品に欠けていた。

②極度に淫蕩で、悪徳に汚れ、獣欲に耽溺していた。

③出自を隠すため親類を抹殺した。

<信長評>

①自分以外の全ての者を見下しており上から物を話す。

②家臣の進言などはほぼ聞き入れず、それでいて決断力に優れ、家臣からは畏敬の念を抱かれていた。かなり怖い人であった。

③王侯に対しても軽蔑した態度を取り多くの者が絶対君主かのように彼を畏れ従っている。

③好戦的で正義感が強く、名誉心に富んでいた。

④貪欲な性格ではなく、平素は穏やかであったが、ときに激昂することもあった。

⑤常日頃から軍事的修練を欠かさず、老練な戦術を身に付けていた。

⑥稀に見る優れた人物であり、まさしく天下人にふさわしい。

プライバシーポリシー

個人情報の利用目的

当ブログでは、お問い合わせや記事へのコメントの際、名前やメールアドレス等の個人情報を入力いただく場合がございます。取得した個人情報は、お問い合わせに対する回答や必要な情報を電子メールなどでご連絡する場合に利用させていただくものであり、これらの目的以外では利用しません。

広告について

当ブログでは、第三者配信の広告サービスを利用しており、ユーザーの興味に応じた商品やサービスを表示するため、クッキー(Cookie)を使用しております。同じ広告を何度も表示しないようにしたり、クリック詐欺を検出して停止したり、より関連性が高いと考えられる広告(ユーザーがアクセスしたウェブサイトに基づく広告など)を表示したりするためなどに使用することがあります。

お問い合わせフォーム

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました